東京オリンピック・パラリンピックの開催まであと1週間。
ぎりぎりまで開催に反対する声がやまず、また新型コロナウイルスの脅威も去らず、結局、無観客での開催になった。
このことについて、政府を批判する声や、無観客じゃ意味がないといった声、要するに批判的な声が大勢を占めているけれど、あるパラアスリートの意見に、「なるほど!!!」と深く納得させられた。
その方の名前は失念したのだけど、NHKの番組の中でのインタビューだった。
「オリンピックの本質は何かと考えると、それは選手のこれまでの努力とその成果を観て讃えることだ」
つまり、選手の偉業をこの目で見て、すごいな!元気をもらえたな!と思えることが大事なのであって、場所はどうだっていい。それがたとえ、茶の間のテレビであったとしても、オリンピックの本質は失われないのだ。
「コロナのせい(おかげ)で、いろいろなことがそぎ落とされて、本質だけが残ったのかもしれない」
その発想は私にはなかった。なんという慧眼。
無観客だっていいじゃないか! 私はテレビでしかとアスリートたちの健闘を観、讃えようと思う。