朝起きたとき、雨が降っていたら「雨もまたよし」とつぶやくことにしている。
なんでもポジティブにとらえるほうが好きだ。

しかし、山登りには晴天のほうがありがたい。そう思って待ち続けたが、もう何週間も雨続き。

もう待ちきれないとしびれを切らし、遠出は無理だけど近場の山ならいけるだろうと、Catherineと高尾山に登ることにした。(Catherineとは、モンベルの山登りツアーで知り合った同年代の女性。純日本人だが自称Catherineということなので、私も自称Emmaで対抗。待望の山仲間ができて嬉しい)

雨は本降りで止む気配がなかったが、木々にさえぎられてほとんど濡れることはなかった。葉っぱに当たる雨の音が心地よくて、強がりではなく「雨もまたよし」と言いたくなった。

見晴台に立つと、本来なら一望のもとに見渡せるはずの東京の景色は雲の下に沈んでいた。それでもやはり「雨もまたよし」。

稲荷山コースを登り、帰りは6号路を下る。6号路は小川や滝がある緑深い林道で、自然に包まれている感がたっぷり味わえる。家から近いし、傾斜も緩やかで辛い思いをすることなく山に登った感も得られる超グッドな山行だった。