連休中に1度は山に登りたいと思っていたのですが、山の先輩に誘っていただき、埼玉県と群馬県の県境付近にある赤岩岳と大ナゲシに上りました。

まず、赤岩峠まで登り、そこから右に折れて赤岩岳へ、その後、また峠までもどって次は大ナゲシへというコース。どちらの山も、頂上手前は険しい岩壁になっていて、命がけの登山になりそう…。ルートはいくつかあって、我々は、隊長に言わせれば「初心者向けの簡単なルート」を今回目指すことになります。

ジムで鍛えていたつもりでしたが、全然話にならないほど体力がないことが露呈しました。登山口から30分もしないうちにぜいぜい言い始め、トレラン並みの軽いザックで来た若い男子にザックを交換してもらうことに。ちょっと悔しかったですが、荷物が楽になると各段に足取りも軽くなったのは確か。悔しいけどお言葉に甘えることにしました。

今まで登っていた山は、上りと平坦な道が交互にあって、適度に休めたのですが、しょっぱなからずっと上りなのがこたえました。しかし、こんなところで泣き言を言っていては、頂上手前のあの岩登りを制覇できません。(↓は、下からながめた赤岩岳)

さて、ぜいぜい言いながら、わずかに人の踏み跡のついた道らしきところを登っていくと、岩の麓にたどりつきました。これからここを登っていくのです。ぞわっ。

つかみやすい岩ではありますが、油断して足を踏み外したら怪我くらいではすまなさそう。隊長に言わせれば、「こんなのハイキングコース」なので、ひたすら3点支持を意識しながら慎重に上りました。余裕がなくて、登攀中の写真は撮れませんでしたが、赤壁岳より眺めた大ナゲシはこんな感じ(↓)美しい岩肌が見えています。

ひー、こわいーと言いつつようやく頂上へ。最高の眺望です。360度、山、山、山。最高のごほうびですね。その後、またあの岩を降りるのか、とちらっと頭をかすめましたが、今はそんなことを忘れて、楽しくお弁当!

さて、下山中に気を抜いて怪我をするのだけは避けたい。下りも慎重に。登りのときよりも足元が見えづらいので足場を探すのに難儀しました。ボルダリングと比べたら、足場もホールドも抜群に良いのですが、下にマットがないという恐怖心がハンパなかったです。なんとか岩場を抜けて、土の地面に足を着いた時の安ど感といったら……。

その後、長くすべりやすい斜面を延々下り、登山口についたのは14時半。登り始めたのが9時ちょうどだったので、5時間半の登山でした。

今日は1日曇りの予報でしたが、晴れ間もあり、登頂したときは雲も切れて最高の眺め。暑すぎず寒すぎず、帰宅時から雨になりましたが、絶好の登山日和になりました。

登山口まで車でしか行けないし、なかなか険しい(私にとっては全然ハイキングコースではなかった、、)山行なので、GWなのにすれ違ったのはわずか2組だけ。鎖場渋滞とかあったら興ざめですもんね。存分に自然を満喫できてよい休日になりました。